1.不眠症とは
・入眠障害
・睡眠維持障害
・早朝覚醒
・熟眠障害
の4つに分類されます
これらの症状が
1~数日続けば一過性不眠症
数日~3週間続けば短期不眠症
1ヶ月以上続けば長期不眠症
または慢性不眠症
などと呼ばれます
2.不眠症のタイプ別解説
入眠障害
入眠障害とは
なかなか寝付けない状態です
布団に入って1時間しても
寝られないって人は
ほぼ入眠障害ですね
冬場は
『足が冷たくて寝付けない』
って方が多いのではないでしょうか?
睡眠維持障害
睡眠維持障害とは
中途覚醒と呼ばれ
夜中に目が覚めて
そのあと寝られない状態です
トイレで目が覚めても
再び布団に入れば寝られる人は
大丈夫です!
早朝覚醒
早朝覚醒とは
普通に寝られることは出来ても
朝早くに目が覚めてしまい
再び寝ることができない状態です
高齢者の方は早朝覚醒が多いですが
眠りにつく時間も早いため
早朝覚醒自体は病気ではありません!
熟眠障害
熟眠障害とは
睡眠時間は取れているのに
疲れが取れない
眠りが浅いと感じる状態です
普通は朝起きるとスッキリして
疲れが取れるはずですが
熟眠障害だと
毎朝起きた時から疲れています
3.不眠症がもたらすリスク
肥満へのリスク
海外での研究の結果
睡眠時間と肥満には
関係性があるといわれています
睡眠時間が6~7時間の人が
最も肥満度が低く
短い人では空腹ホルモンの
グレリンが多く分泌され
肥満抑制ホルモンの
レプチンの分泌が少なくなる
ことが分かりました
睡眠時間が少なくなると
ホルモンバランスが乱れ
肥満に繋がってしまいます
寿命へのリスク
睡眠時間の長さは
寿命に影響するといわれています
7時間睡眠の人と比べ
4時間睡眠では約1.2倍
死亡危険率が上がります
高血圧へのリスク
良い睡眠がとれていれば
副交感神経が優位に働き
血管が拡張し血圧は下がります
しかし睡眠不足や
睡眠の質が悪いと
交感神経が優位に働くため
血管は収縮し血圧は下がらず
高いままになってしまいます
その結果
高血圧になるリスクが上がります
また
脳梗塞の4割は睡眠中の発病である
と言われますので
動脈硬化が進んでいる場合などは
脳梗塞の注意が必要です
糖尿病へのリスク
睡眠不足の状態が続くと
ストレスホルモンの
コルチゾールなどの分泌が高まり
血糖値の上昇を抑える
能力が低下します
実際に
不眠症状のある人はない人に比べて
糖尿病の発症リスクが
2~3倍に跳ね上がっています
うつ病へのリスク
不眠と心の病気には
深い関係があります
睡眠時には
様々なホルモンが分泌されますが
不眠症だとホルモン分泌が少なくなり
ホルモンバランスが崩れてしまいます
崩れたホルモンバランスを
保とうとするため
必要以上に分泌されるホルモンによって
神経回路の機能低下が起こり
うつ症状へとつながる
のではないかと考えられます
うつ病の初期症状として
不眠は重要なサインです
睡眠時間が短いうえに
眠りが浅く
何度も目が覚めてしまうというのが
典型的なうつ病による不眠の症状です
同時にうつ病の場合
倦怠感や身体的な愁訴が
続くという特徴があります
こうしたサインの方は要注意です!
まとめ
不眠症をほっとくと近い将来
必ず自分に返ってきます
不眠症を克服するためには
様々な対策が必要になるんです
不眠症対策については
また書いていきたいと思います!
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